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怒ることもある人 

 昔まだ学生だった頃、さだまさしさんのコンサートに行ったときのことです。
 曲が終わる度に、さださんが、ギターを替えているのを見て、ぼんやり、へー、なんか恰好いいな、なんて思っていました。
 自分が弾き語りのライブをするようになった今は、よく分かります。
 あれは、ギターのピッチ(音高)の狂いをなくすために、何本かのギターを準備しておいて、弾き終えたギターを舞台袖に回収しては、次に使う直前にチューニングをやり直してから、さださんに届けていたのですね。

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 別府も、そういうことをしてくれる優しい後輩が会場にいるときは、そうしてもらえることも!

 ギターを弾く方はご存じのとおり、ギターという楽器、弾いただけでピッチが狂います(温度や湿度の変化にも、すごく敏感に影響受けたりもします)。
 だから、ライブステージで、曲と曲の間に、演者がチューニングをしている光景をご覧になったことのある方もいらっしゃると思います。
 さだまさしさんのように、MC(曲間のおしゃべり)を大切にする歌い手は、これを嫌って、他の人にチューニングをしてもらうのでしょう。

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      こういうチューナーを使ったりしてね

 エレキギターを使うバンドなんかだと、音を出してもらって曲前のチューニングやったりするのが逆に恰好良いアクセントになっていたりします。
 フォークギターを使う弾き語りの方で、MCをしながら器用にチューニングをしたり名人芸みたいな人もいますね。
 でもスティール弦を使うエレキギターやフォークギターと違って、1本のギターにナイロン弦を含む2種類の弦が使われているクラシックギターだと話は少し違ってきます。
 チューニングはさらに微妙で、より集中力を必要とする作業になってくるのです。

 DSC_4312.jpg

 だから…
 フロントマンとしてステージに立ち
 クラシックギターを使った弾き語りをして
 お客様をもてなすためのMCを精いっぱい努めながら
 なお、ステージ上でチューニングをやる歌手って、ほとんどいないと思います。

 別府ぐらいかもしれませんよ。

 クラシックギターの演奏会ではありませんから、ステージ上の演者が無言で、1人もくもくとチューニングをしているというわけにはいきません。
 わざわざ会場まで足を運んで下さったお客様に、くつろいだ雰囲気で音楽を楽しんでいただくためには、ライブの女主人として、お声かけをする必要もあります。
 その合間に、失礼にならない程度で、すばやくチューニング。
 だから完璧ではないかもしれないけど、なんとか許容範囲になるように。
 結局はバランスの問題です。
 というのが、別府が最終的に辿り着いた考えです。

      MC900429829_2014081716353071d.jpg

 だからライブの後で、聴きに来てくれた仲の良いミュージシャンに「あの曲のピッチが、アレ?って感じだったけど、後は大丈夫だったよ」と教えてもらったり、後から音源を確認して、あ~、やっぱりこの曲はちょっとねー」とか確認して反省したりするわけです。
 反省する点はあるけど、なんとか健闘してるよね、って感じでしょうか(笑)
 ヒヤッとするのは、演奏によるピッチの狂いより、ステージ上の温度湿度の変化で、楽器のピッチが突然狂うなんて緊急事態ですね。

 でもいくら頑張ってても、言う人はいる。ごくごくたま~に。
 したり顔で、チューニングは基本ですから、とかね。
 そんなとき別府は思うわけです。

 できるんなら、あんた、おんなじこと、やってみいや!(ごくつまふう)

 あら、まあ、私としたことが、おほほ


(8月18日12時半追記)

 皆様からいただいたコメントを拝見していて、あれ?っと思って自分の書いた記事を読み返してみて気づいたのですが…
 たしかに、上の記事、別府に対して「ピッチの狂いをなんとかしてほしい」と申し入れたお客様がいた、というふうにも読めますね。
 言葉足らずでした。

 もちろん、そうではありません。
 
 背中から刺した人間がいるのですよ。

 だから怒っているのです。


(8月18日22時 追記) なんかもう、ちょっと面倒になりつつ…

 あの~
 すべてのライブ演奏のピッチはズレています。
 それは、最終的には、完璧にチューニングされた楽器は、この世には存在しないという簡単な事実に起因しているのだと思います。
 逆に言えば、チューニングとは、ピッチのズレを誤差の範囲として許容できる限界はどこにあるのか、という問題に還元されるでしょう。
 そして、この問題の答えは、状況に応じて、聴く人によって、変わっていくはずです。
 チューニングされているか、ズレているか、それは一義的に、客観的には、決めることが出来ない問題なのです。

 これが議論の前提です。

 別府自身は、実際にライブの際、ピッチがズレている(狂いが許容範囲を超えている)と感じるときがあります。
 そういう事態の発生頻度を下げるためには、どうすればよいか?
 1曲終わるごとに、お客様をほったらかして、じっくりチューニングすれば、そういう事態の発生頻度はもっと減るだろうと思います。
 でも、お客様を迎えたステージの主として、MCという形で、お客様をもてなすか(その合間に素早くチューニングするか)、それともピッチのズレを減らすために、1曲ごとに、もくもくとチューニングに励むか、という問題に直面したとき、別府は、前者を選んでいる、そういう話をしています。


 
 いつも応援をいただきましてありがとうございます。

 別府葉子フェイスブックページも開設しております。よろしくお願いいたします。

 今日の1曲は「三つの小さな音符」です。

 

 東京コンサートは9月5日です。是非お運びくださいませ。

 2014市ヶ谷A4F02
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trackback: -- | comment: 17

« 夏休みなのだ  |  現代シャンソン事情 ~責任 »

この記事に対するコメント

NoTitle

こんばんは
照明がカッと当たっただけでもチューニング狂っちゃいますからね、
私も今日そのヘッドに挟むタイプのチューナー買いましたよ。
クラシックギターはシビアですね。
とくに1〜3弦・・・

ASahi #- | URL | 2014/08/17 20:02 * edit *

NoTitle

あはは、 よくわかりますよ^^
ほんま、チューニングって厄介ですよね(爆)
許容範囲ってどこにあんの?
ですよね (笑)

レコーデイングとライブでは変わりますよね
別府葉子さんのような現役のプロの方にこんな事言ったら笑われるのは承知で言いますね^^

ライブはノリの方が大事!(爆)

昔、現役の頃はそんな感じで演奏してました(笑)

素人がでしゃばった意見を言ってすんません(^^;

かのぼん #- | URL | 2014/08/17 20:07 * edit *

聞く人は「消費者」でもあるわけです。

 私は耳が良くないので、音の狂いは全く気がつかないでしょう。それどころか、弦を緩めずテンションそのままに長期間放置して狂いまくったギターで演奏しても、私には画期的で面白い音と好意的に思ってしまうので、本格の別府氏にとっては技術向上の妨げになる緩い客かもしれません。

 とはいえ、私の基本姿勢は表現者にとって厳しいものです。
 お客さんは「消費者」でもある。といったら、藝術家の知人から顰蹙を買ったり、出入り禁止にされた事もありましたが、否定できない事実です。
http://seiudomichael.blog103.fc2.com/blog-entry-2063.html

 「消費者」は簡単にあれこれ言います。が、それは興味があるから言ってくれる訳でもあります。
 次元が違いますが、仮に行政の落ち度で人災が起こったとき、抗議したら逆に役人から「できるんなら、あんた、おんなじこと、やってみいや!」と怒鳴り返されたら、心穏やかにはおれないでしょう。「責任転嫁」「無責任」と訴訟騒ぎになります。

 私のようなレベルの低い人間には、少々の事は誤魔化されてしまいますが、誤魔化されないお客さんがいる、別府氏の客層はレベル高い、誇るべきことですよ。

晴雨堂ミカエル #- | URL | 2014/08/17 20:12 * edit *

チューニング♪

チューニングって難しいですよね。
別府さんも苦労なさってるんですね♪
俺はチューニング下手です。。。
MCで精一杯です、
これからも綺麗な声届けてください。

まさ #- | URL | 2014/08/17 20:35 * edit *

チューニング

こんにちは。

チューニングの大変さは吹奏楽も一緒です。

管楽器は息を吹き込んで音を出すわけですが、吹いていると当然楽器が温まります。するとピッチが上がります。

冷房がよく聞いているステージや気温の低い季節は、曲間になると楽器が冷えてピッチが下がります。

ほんと大変です。

よんちゃん #- | URL | 2014/08/17 20:41 * edit *

NoTitle

自分が何もしないのに、他の人の批判はする…多いですよね、最近。
ネットにはいい部分もあるけれど、弊害も多いようです…☆
私なら…笑顔で「それなら見本を示してほしいっちゃ☆」と、振りますが…多分相手は、逃げていくでしょうね…そして別の所で、「あいつはクズ」うんぬんするのでしょう…☆
そういうのはあんまり相手にしても仕方がないので、私たちは明日も楽しくいきましょう…☆

Michiru #- | URL | 2014/08/17 21:33 * edit *

いつも拝見しております

やはりガット弦はチューニングが狂いやすいのでしょうね。ジャンルは全く違いますが、Charはリードを引いている休符の間にさっとペグを回しますね。あれはポーズなのかな(^^ゞ 
最近はステージ上でもチューナーを付けっぱなしで弾く方が増えたのではないでしょうか。

暑い日がまだまだ続きますが、ご自愛くださいませ。ご健闘をお祈りします。いつかライブに行かせて戴きたいと思っています。

匿名 #- | URL | 2014/08/17 22:15 * edit *

毎度ご来店ありがとうございます

我稚拙なる仮想喫茶店『喫茶気まぐれ』にご来店いただき、毎度ありがとうございます。

私にとってシャンソンは、蘆原英了さんの某半国営放送局のラジオ番組『午後のシャンソン』から始まりました。
ミレイユ・マチューに嵌り、アズナブールに涙を誘われ、国内では平野レミさんの若かりし頃、男が出るか?女がでるか?、で東京ローカルに出てらっしゃる頃の『誘惑のバイヨン』が好きでした。
別府さま貴女のご活躍ご祈念いたしまして、ご挨拶といたします。

MK #- | URL | 2014/08/17 22:51 * edit *

かわい・・・

怒った葉子さん・・・目に浮かべると・・・かわい・・・ですね(笑)・・・

「ライブ」・・・伝えたいことが伝わる・・・それで「ALL OK!」だと思います・・・

「ピッチ」なんて些細なこと・・・葉子さんの魅力は、その「唄声」・・・と「美貌」でしょうから(笑)・・・

これからも益々ご活躍くださいませ~・・・

たばさ #- | URL | 2014/08/18 09:18 * edit *

NoTitle

 大変ですねえ。皆さんのコメントを見ながら、晴雨堂ミカエルさんの、後段の意見に共感を覚えました。やはり、そこはプロ、思っていても口に出してはいけないこともあるように思います。はっ、生意気言ってごめんなさい。

感動人 #CRSHTEAU | URL | 2014/08/18 10:09 * edit *

これは失礼しました。

状況を知っているはずの御仁からのイケズなら、私も怒りますね。

晴雨堂ミカエル #- | URL | 2014/08/18 18:12 * edit *

初めまして。

チューニング。
基本的なベース、ってこと…、
珈琲も音楽と同じように感じることがあります。

何がメンドクサイって…、
自然の、天気や湿度だけでなく、自分の体調や心の調子が反映されてしまうってこと。
どんなにテクニックがあっても、自分自信を穏やかに保てないと、音にも味にも出ちゃうんだなあ…
・・・なんて、思ったことありませんか?

珈琲案内人りん #- | URL | 2014/08/18 20:20 * edit *

でも、やっぱ

チューニングは合っていなくてはなりません。
楽器の音は合っていなくては音楽にはなりませんから。
ってな当たり前のことは書きたくないですけど、
こればかりはね。

 詩伝 #MKj1/RtQ | URL | 2014/08/18 20:21 * edit *

チューニング繋がりで

初めて投稿いたします。

私はギターが弾けないので詳しい事は分かりませんが、ものぐさな息子からギターのチューニングを頼まれることがあります。(エレキとクラシック)
機械をくっつけてレベルを合わせるのですが、難しいですよね。
ましてやライブの途中に行うなんて、しんどいでしょうね。
でも、受け手側もそれぞれ感性が違うと思います。
昔大ブレイクしたYMOなんか、最初から音を歪ませたり音程ズラしたりしてる曲もあり、それが凄く新鮮に思えました。(それを推奨するわけではありません。あくまでも受け手の感性という事で)
私ならライブ中のチューニングも全部ひっくるめて一つのライブだと思います。
いい音楽を聴いてもらいたいという、聴き手に対する誠意の表れだと思いますけどね。

X TAL MARKER #- | URL | 2014/08/18 23:30 * edit *

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# |  | 2014/08/19 16:44 * edit *

NoTitle

チューニング。
私はシンセ担当なので、チューニングと言う行動には、まったく無縁なのですが、弦楽器の方は大変ですね。
私どもの直近のライブ演奏では、リハーサルなし、いきなり本番だったのですが、ベースのチューニングメーターが壊れていたらしくて、本番最初の曲で、ベースのキーが合わなくて、ベースさん、あせってました。
その曲は、フレットずらすことでなんとか対応したみたいですが、2曲目の始まる前、チューニング作業のため中断・・・ギターさんが、なんとかMCで繋いでいました。

ひょい。 #fsi09bqQ | URL | 2014/08/19 17:41 * edit *

NoTitle

生演奏ってそういうもんじゃないんですか
それらも含めて生演奏だと思いますが
録音やってるわけじゃないんだし

MITSU #- | URL | 2014/08/19 19:14 * edit *

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