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初めて見た故郷、パリ… 

 今日、ご紹介する別府の歌声動画も、つい先日、youtube にアップされたばかりの1曲です。
 エンリコ・マシアス(Enrico Macias)の「パリに抱かれて」“Paris, Tu M'As Pris Dans Tes Bras”です。

 enrico.jpg

 エンリコ・マシアスはアルジェリア生まれのユダヤ系フランス人です。
 アルジェリアは、1962年に独立するまで1世紀以上にわたってフランスの植民地だったわけですが、独立後、多くの入植者たちはフランス人として、本国に帰国しました。
 マシアスは、アルジェリア独立後にフランスに帰国した入植者(ピエ・ノワール)の1人だったのです。

 MC900405658.jpg

 「パリに抱かれて」は、そんなマシアスのパリ讃歌です。
 パリは、僕を優しく抱きしめて、温かく包んでくれた…
 一般に、この曲は、自分を温かく迎え入れてくれたパリに対する、マシアスの感謝の気持ちを表した曲と言われています。

 paris.jpg

 でも別府としては、そういう解釈に何となく違和感を覚えるところもあります。この歌に、そういう意味合いがあることを、まるで否定してしまう気はありませんが…
 アルジェリアから帰国した入植者たちは、本国で差別的な扱いを受けたと言われています。
 ピエ・ノワール(Pied-noir)という言葉自体、差別的な響きを帯びた側面を持っているようです。

 マシアス自身が、そんな風潮と無縁だったとは思えません。
 それでもなお自分が帰ってきた、その場所を肯定的に礼賛し、様々な想いを込めて、この曲を歌い続けていたのだと考えると、また感じるところの多い曲でもあるように思います。

 皆さんには、どんな風に聴こえますか…

 


 
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この記事に対するコメント

歌を聴きながら

聴きながら思いました。
入植したアルジェリアの生活も決して豊かではなかったはず。
帰国したフランスでは、おそらく二重の差別的な冷ややかな目があったはず。
ピエ・ノワールとして、そしてユダヤ系であるがゆえの。
それでもマシアスにとっては、ここにしか生きる場所はない、それがパリ。
哀調を帯びたメロディが、単に感謝の気持ちだけではない、
もっと深い複雑な感情を物語っているように感じました。
別府さんの声はこの曲にぴったりですね。

一本の葦 #QHv4AaW. | URL | 2014/02/05 10:30 * edit *

NoTitle

こんにちは~♪
別府さんの歌唱がいいからなのか、国で差別的な扱いを受けた人たちの心の葛藤が出ているように感じました。
素敵な曲ですね(*^^)

まり姫 #8m8hig/. | URL | 2014/02/05 18:00 * edit *

NoTitle

素晴らしい歌声を有難うございます。昨夜のテレビで杉原千畝の「命のピザ」を見ました。ユダヤ人として生まれた人は自分の国を持てない悲しさがありますね。私なりのユダヤの人々に対する気持ちで感動して聞かせて頂きました。

piroko #- | URL | 2014/02/06 11:13 * edit *

Re: 一本の葦 さんへ

こんばんは。

マシアスがどんな気持ちで、この曲を歌ったかは分かりませんが、その思いを想像すると、思いは尽きませんね。

一本の葦 さんも、同じように思いが尽きないようですね。

コメントありがとうございました。

別府葉子 #- | URL | 2014/02/19 23:42 * edit *

Re: まり姫 さんへ

こんばんは。

いつもありがとうございます。

いろいろな思いを込めて歌いました。

別府葉子 #- | URL | 2014/02/19 23:44 * edit *

Re: piroko さんへ

民族が、世界の様々な場所に散っていったことで、どこにあってもマイノリティとして迫害を受ける悲劇ですね。

それでもなお自らのアイデンティティを守る民族の誇りを感じます。

別府葉子 #- | URL | 2014/02/19 23:48 * edit *

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