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「ジュリア」 

 初めてこの映画を観たのがどんな機会だったのか、ちっとも覚えてないのですが、何度も何度も観たことだけは確かです。
 「ジュリア」
 ジェーン・フォンダ、ヴァネッサ・レッドグレイヴという名女優2人が共演した1977年作のアメリカ映画です。

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 この作品を観るたびに、人生における大切な価値、たとえば勇気、友情、野蛮な熱狂に優越する理性、愛と信頼によって結ばれたパートナー、といったものに深く思いをいたすことになります。

 原作はリリアン・ヘルマンという著名な劇作家の自伝的小説だそうです。
 リリアン・ヘルマン自身として描かれている主人公が、幼馴染の女性ジュリアに対して、幼少期からずっと抱き続ける思い、それは聡明で恐れを知らぬ知恵と勇気にあふれた美しい彼女に対する友情というよりは憧れとでもいうべき感情で、作品を貫く太い横糸となるべき背景を形作っています。
(以下、一応ネタバレありですので、追記よりお願いします)


 
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 そして物語の中心となるエピソードは、既に劇作家として名声を手にしていたリリアンが、ユダヤ人でありながら、ジュリアのために危険な任務を帯びてナチスドイツの首都ベルリンに赴くくだりです。

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 (決意を秘めたリリアンが乗り込んだ列車がパリ北駅を発つシーンが切ないのです)

 そしてベルリンの駅前のレストランでのリリアンとジュリアとの短い再会を描いたこの映画のクライマックスは、映画史上に残る白眉の名シーンですね~
 雑然とした大衆レストランの喧騒の中、そこだけポッと静寂に包まれたような一画にジュリアの姿があり、やがてリリアンに気づくと、彼女は大輪の花のような笑顔を浮かべながら、リリアンに手を振ります。

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 ファシズムと戦う女闘士となっていたジュリアは、片脚を失いながらも優しい笑顔と毅然とした美しさを少しも失っていません。
 彼女が娘に、自分と同じ名前を付けたと知ったときのリリアンの驚き、そして溢れ出る喜びと誇らしさ、その刹那、押し寄せる感情にリリアンは泣き出しそうです。

 主人公のリリアンがひっきりなしに煙草を吸っていたり、始終怒っていたり(特にタイプライターを窓から投げ捨てるなんて許せない、もったいなさ過ぎ)、パートナーであるダシール・ハメットとのエピソードが乏しかったり、ラストが弱かったりと、文句の付けどころがイッパイあるのに、なぜか心を鷲づかみにされるほどのインパクトのある作品なのですよ…


 
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