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「フレディもしくは三教街 ~ロシア租界にて」 

 「フレディもしくは三教街 ~ロシア租界にて」
 別府が、この曲の歌詞を初めて目にしたのは小学生のころでした。
 挿絵と簡単な解説文が添えられた子供向けの本に載っていたんじゃなかったかな…
 幼い子供には、この歌詞を読んだだけでは、その内容を正確に理解して、そこに描かれた情景をイメージすることは、少し難しかったかもしれませんからね。

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 でも添えられた挿絵の哀しい色合いのせいだったのかも知れませんが、幼い別府の心に、この曲はとても深くしみ込んだのでした。

 高校生のころ別府は夢中でギターの練習に励んでいましたが、そのころ練習のために使っていた楽譜集の1冊が、さだまさしさんの楽曲集でした。
 そこで散々弾いたからなのか、もともと好きだったのか…
 さださんは、別府が最も大きな影響を受けたアーティストの1人ですし、何より大好きな歌い手です。

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 さださんの歌う「フレディ~」を初めて聴いたとき、あっ、この曲は幼いときに、あの本で読んだ歌だとすぐに気づきました。そしてそのまま聴き続けるうち、やがて涙が溢れて止まらなくなったのです。

 遠い異国の街での、平凡だけどみずみずしい思い出にあふれた恋人たちの幸福な生活が、街の情景をスケッチしながら、淡々と語られてゆきます。

 でもたった2行で示される突然の悲劇…
 「けれどもそんな夢のすべても あなたさえも奪ったのは
  燃えあがる紅い炎の中を飛び交う戦闘機」

 そしてたった1人残されてしまった恋人のモノローグ
 「あなたはすてきな おじいさんになっていたはずだった」
 そこには、運命の人を奪われた胸をえぐるような慟哭が、時を経て、どこまでも青い海の深い深い底を覗き込むときの、透き通るような哀しみに昇華された姿が描かれているようです。

 今日は別府の歌唱で聴いてください。

 

 租界とは、列強が植民地化した国の中において、これを支配する拠点とするために設けた治外法権化された外国人居住区のことです。そして三教街とは、漢口のロシア租界の中、キリスト教、ユダヤ教、ロシア正教の3つの教会があった地区だと言われています…


 
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