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うらなり… そして坊っちゃん 

 漱石の「坊っちゃん」といえば、日本文学史上、読者に最も親しまれた最大のベストセラーと言ってもいいように思います。
 大抵の方が、これまでに1度は手にしたことがある作品なんじゃないでしょうか…
 では、ここで問題です。
 1.坊っちゃんの同僚「うらなり」が転勤していった転勤先はどこ?
 2.坊っちゃんが松山の中学の先生を辞めた後、就いた仕事は何?
 3.坊っちゃんの苗字は?
 3つとも、すぐに答えられた貴方は「坊っちゃん」マニアです(笑)
 正解は、追記にあります。

    002_20110725183049.jpg
 (こちら東京理科大学イメージキャラクターの坊っちゃんです)
 (「坊っちゃん」は東京理科大学の前身「東京物理学校」卒なんですよぉ)

 えへへ、なんで急に「坊っちゃん」の話なんか始めたかと言いますと、最近、小林信彦氏の「うらなり」を読んだのですよ。
 この作品、「坊っちゃん」の作中人物である、うらなりこと古賀先生と、山嵐こと堀田先生の後日譚なのです。
 さほど長い作品ではありません。うらなりから見た坊っちゃんという人間の訳の分からなさ加減とか、面白くて可笑しくて、一気に読んでしまいました。

 yun_3171.jpg

 そして別府は、この作品を読んで、長年の疑問が解けました。
 小学生のころ、別府は、「坊っちゃん」の読書感想文が書けなくて困ったという記憶があります。その理由が何となく分かったのです。
 別府は「坊っちゃん」が痛快青春ユーモア小説だと思い込んでいたのです(なぜ、そう思い込んだのか分からないし、作品を読み終えてもやっぱりそう思っていました)。だから、感想文には、どこがどう面白かったか書こうとして、どうも、どこがどう面白かったのか、よく分からなかったのですね。

 今は何となく分かります。
 主人公の一人称で書かれたこの作品は、坊っちゃんの諧謔に満ちた、伝法で小気味の良い語り口で、読者を、1行目から物語の世界にアッという間にひき込んでしまうのです。でも「坊っちゃん」って、ストーリー自体は、すごく楽しいとか面白いってわけではなくて、むしろ暗いというか、やりきれない所もあるお話でしょう。

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 正義の側(うらなり、山嵐、坊っちゃん)は、悪の側(赤シャツ、校長、野だいこ)が企んだとおり、松山の地を追い払われてしまいます。坊っちゃんと山嵐は、最後、腹立ちまぎれに、赤シャツと野だいこをぶん殴りますけど、それで収支の辻褄があったとは、とても思えません。
 しかも坊っちゃんを誰よりも愛し慈しんでくれた下女の清さんは、最後亡くなっちゃうんですよ(わーん)。
(結局、「坊っちゃん」も読み返したので、詳しいですよ)

 大人になると、子供の頃には気づかなかった、辛いことや哀しいことに気づいてしまったりします…


 
 いつも応援をいただきましてありがとうございます。
 問題の正解です。

 1.九州は、日向の延岡です。
 2.鉄道の技手(技術者)です。
 3.作中、坊っちゃんの苗字は明らかにされていません。
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この記事に対するコメント

坊っちゃんは、

私の大先輩ですので、親しみがありますヨ~

“ うらなり ” ってヒョウタンの事だったんですネ!
何となく、言葉が知っていたんですが ・ ・ ・


雅勒 #CU4vqk3E | URL | 2011/07/25 21:34 * edit *

はじめまして

お邪魔いたします!

「坊っちゃん」読みましたが私も小学生の時でちょっと難しいと思った部分もありました。
そう言えば、かつてNHKで連ドラ化されていたんですよ思い出しました。
若き日の、柴俊男さんが坊っちゃん役でしたっけ。かっこよかったなあ~って年がばれそうなのでこの辺で!

暑さの折からご自愛のほど!

見張り員 #- | URL | 2011/07/26 22:51 * edit *

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# |  | 2011/07/27 09:06 * edit *

NoTitle

今晩は。

コンサートの曲目決まりましたか?それとも息抜き?
いきなり小説「坊ちゃん」ですか?

ストーリー的に特に推理小説と違い、意識的に前へ好んで読み進みたいと思う事は無いですね。

登場人物に、面白い理由で、あだ名を付けた、マドンナも恋も作為的にには、熟成されていない文学と・・・

私は感じましたが・・・世の評価は高かったようですね。

別府さんは四国の香川県在住でしたね。
四国と言う土地柄でしょうか署名人が多く世に出ていますね。

夏目漱石は別として・・・東京の別府葉子シャンソンコンサートに向けて頑張って下さい!

天の人(流雲) #5eFz6IF2 | URL | 2011/07/27 22:17 * edit *

NoTitle

葉子さん。 今晩は^^

漱石の記事が1月6日(もく)の東京新聞に載ってましたので、ご紹介します。

 芸大の滝井教授の解説です。
漱石は新宿区で生まれました。洋楽好きという知られざる側面を紹介して「漱石山房」の復元へ機運を盛り上げよう。ということだそうです。

 漱石はイギリス留学中に洋楽を知り、物理学者で洋楽ファンの弟子 寺田寅彦の指南で上野の奏楽堂へ音楽会に行っていた。当初は、寺田に連れられおどおど出掛けた漱石だが、後には自分から行きたいというほどはまっていたという。「吾輩は猫である」や「野分」には音楽の話が綴られている。
 中略、滝井教授は「気難しい面ばかりが強調されがちな漱石だが、洋楽を聴いて楽しんでいたことも知ってほしい。・・・略」

 少々長くなりましたが、漱石と音楽の関係ということで、コメントさせて頂きました。

正論かも #FAqdWw.. | URL | 2011/08/01 19:06 * edit *

坊ちゃんの苗字

坊っちゃんの苗字は「多田」というのではないでしょうか。多田満仲が祖先と出てきますね。坊っちゃんのモデル太田仲三郎の姓を読みかえ「多田」としたと関川夏央の「『坊ちゃん』の時代」に書いてありました。

匿名 #- | URL | 2012/04/16 09:48 * edit *

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