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甲斐へ行く その3 

 先日から、順次、Youtube にアップされていた丸亀お城祭りでの別府のステージですが…
 とうとう、全曲アップされちゃいました(笑)
 次回記事にでも、少し整理してご紹介させていただくことにしますね。

 というわけで、今日の記事は、甲斐紀行の最終回です。

 甲府で過ごす最後の日、別府が訪れたのは山梨県立美術館でした。
 広大な緑と花のスペースの中に彫刻が配された「芸術の森公園」の一画に、ジャン=フランソワ・ミレーのコレクションでも名高いこの美術館があります。
 ふんだんな緑と広々とした空間を惜しげもなく使った、この美術館で、巨匠たちの作品に囲まれて、ゆっくりと時間を過ごすのは、とても贅沢な気分にひたれたヒトトキでした。

 SnapShot(103)a.jpg

 別府の印象に残った作品をいくつかご紹介しますね。
 まず、こちらがミレーの「ポーリーヌ・V・オノの肖像」です。

 img082.jpg

 モデルはミレーの最初の奥さんだった方だそうです。
 見る者の目を惹きつけるのは、どこか悲しげな色をたたえた潤んだ瞳、そしてもの言いたげな口元、彼女の表情は泣いているようにも見えます。
 はかなげで、消え入りそうな印象を与える、この作品は、結婚後数年で病によって、この世を去ってしまったという彼女の運命を暗示しているよう…
 後年のミレーの作品とは異なる写実的なタッチのきめ細かさに、彼女の美しさをカンヴァスに留めた画家の、彼女に注いだ愛情の深さが感じられるようで、その後の彼女の運命を思うとき、切なさが一層、募ります。

 2つ目の作品です。同じくミレーの「眠れるお針子」

 img081.jpg

 こちらの作品のモデルは、ミレーが終生連れ添った2番目の奥さんだそうです。
 日常生活を切り取ったスナップショットのような、この作品には、何とも不思議なおおらかさと、安らぎがあふれています。
 ユーモラスと言ってよいような可愛らしさをたたえた、彼女のまわりの空気のなんと温かいことでしょうか。
 最初の作品に込められたものが、直線的で抜き差しならない感情とするなら、こちらの作品に感じられるのは、そこにあるものを包み込むような力強い大らかさです。

 そして3枚目は、ミレーの代表作の1つ「種をまく人」です。

 img079.jpg

 大地に種を蒔きながら、斜面を大股で下っていく男性の堂々とした姿は、躍動感にあふれ、作品全体に生命力の横溢が感じられるようです。
 2枚目の作品に感じられた、力強い大らかさの結実と言ってもよいかも。
 こうしてみると、ミレーの作品からは、年齢を経るとともに、個人的で直線的な感情の発露が、徐々に、他者への思いやり、慈しみという形に昇華されながら、表現されていくようになっているように感じられる、とまとめてしまうのは、単純すぎるかしら…

 最後のもう1枚、こちらはコンスタン・トロワイヨンという画家の作品「近づく嵐」です。

 img080.jpg

 ミレーと同時代に、同じ村で暮らして、農村風景などを描いた画家たちを、その村の名をとって「バルビゾン派」と呼ぶのだそうですが、トロワイヨンも、その1人だそうです。
 この作品ですが、子供を連れた女性は、牛を追いながら、家に帰る途中なのでしょうか…
 遠くから暗い雲がモクモクと広がってきている様子を見ていると、不協和音の混じった不気味な音楽が聞こえてくるみたいで、なんか心に残ったんですよねー

 美術館は、やっぱりいいですよ。特に広くて、人が少ないと(笑)
 心に残る1枚を見つけに行ってみたくなりませんか?

 甲斐紀行は、今回でおしまいですが、最後に写真を1枚。

 SnapShot(106)a.jpg

 1度も姿を見ることのできなかった富士山でしたが、帰りの電車の中から、ついにちょっとだけ!うふふ


 
 いつも応援をいただきましてありがとうございます。
octagonさんに教わった UTY 放送のライブカメラを見ると、すごいクッキリ写ってました、富士山!
いつもは、こんなに見えるのぉ?とちょっとムッとしました。←心のせまい女(笑)
次の機会には、きっとバッチリですよ!
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この記事に対するコメント

NoTitle

絵画の画像、とても興味をそそります。
見るのは好きですが、絵心はぜんぜん持ち合わせていないんです。

そして富士山!
ほんとにちょっとですね・・・。

北海道にも蝦夷富士(羊蹄山)がありますよ!
ぜひ一度見に来てください!!

あひる

あひる #WU3bAAnY | URL | 2011/05/14 20:09 * edit *

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# |  | 2011/05/15 14:26 * edit *

NoTitle

山梨に来たのに、富士山が見れなくて
残念でしたね。
UTY放送のブログには、24時間現在の、
富士山の映像を5つの湖からの、
カメラから見ることができます。
ぜひ見てください。

octagon #- | URL | 2011/05/15 18:22 * edit *

初めまして*

ミレーの絵画、ほんとうに素晴らしいですね!!
研ぎ澄まされた、とっても静かな空間にいざなってくれて
心安らぎ、その後、魂が高揚するような感覚を与えてくれます。

最後の写真も、絵画みたいで素敵です♪

動画、拝見しました!
芯の通ったキレイな声がとても印象に残りました。
また、おじゃまいたします。

ブログ見てくださってありがとうございます。

これからもよろしくお願いします*

灯符巫 #nO1vvjP. | URL | 2011/05/16 05:12 * edit *

別府葉子さんへ!!

「丸亀お城祭りでの別府のステージ」たっぷり楽しませていただきました。!素敵でした。!一人で、画面お前で、歓声を上げていました!

絵画にも造詣が深いのですね~^
写真のスキームも上々ですね^^!
私は絵画を見る目は有りませんが、モジリアーニの映画を見て、芸術家の悲劇的な人生があっての、いまがあるのかな~なぞと思っています。
又楽しみにしております。頑張ってください!

荒野鷹虎 #- | URL | 2011/05/16 14:30 * edit *

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# |  | 2011/05/16 17:02 * edit *

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# |  | 2011/05/16 17:06 * edit *

NoTitle

甲斐旅行お疲れ様でした。
ミレーの作品が見れる美術館って甲府にあるんですか。

ミレーといえば「落穂拾い」とか「晩鐘」とか、よく見ることがありますが、働く農民をテーマにした作品が多いですよね。
農民の姿を描いたバルビゾン派だったんですね。だから農業国の日本に親しまれてたんでしょうか。

絵画の鑑賞で得た芸術感覚は歌の世界に通ずるところがあるかもしれませんね。

matsuyama #- | URL | 2011/05/16 17:21 * edit *

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