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そして「Shall we ダンス?」へ 

 観ました!「Shall we ダンス?」
 周防正行監督のオリジナル版の方ですね。
 こちらは劇場では観た記憶がなくて、多分、数年前にテレビで1~2回観てたかな。
 やっぱり、いい感じで内容を忘れてましたけど…

 ダンス

 あはは。楽しかったー
 別府としては、リアリズムを装った楽しさ、面白さと呼びたいですね。
 例えば役所広司さんの踊り、リチャード・ギアと比べるとよく分かるんですが、アッという間に上達するわけじゃないんですよ。すごく真面目に一所懸命練習している初心者がちょっとずつ上手くなるみたいな、そのギコチない上達ぶりが、なんともホノボノしてて、とても可愛い感じです。
 そして、そんなリアリズム風の中に紛れ込んでいる「過剰さ」のオカシみ。
 初めてのレッスンで、どうしても反対側の足が動いてしまって、頭を抱え込むとか…
 あと竹中直人さんの情熱バリバリラテンダンスとかね。それ、実際にはどこまでが「あり」なんですか?って聞きたくなるような。

 それから昨日の記事で、別府を悩ませた疑問ですが…
 氷解してしまいました。
 下に書きますが、やっぱりストーリーやテーマに関わることなので、知りたくない方は、申し訳ないですけど、読まないでくださいね。
 別府の疑問は、スーザン・サランドンが演じた奥さんが、コンペティションの会場で踊っている夫を見て、あれほど取り乱した理由は何か?でした。

 オリジナル版でも、原日出子さんが演じた奥さんは、同じ状況で(取り乱しこそしませんが)やはり大きなショックを受けたことがアリアリと分かるという風情でした。
 でも別府には、オリジナル版の、このときの奥さんの心情はとてもよく理解できたのです。
 言葉にするなら、それまでは「夫は浮気しているのではなく、ダンスを習っているだけと分かって、ちょっとホッとしたけど、でも夫が自分に隠れて、何かにとても打ち込んでいるらしいことに、心寂しい思いがするのは事実だし、同時に釈然としない気持ちもあるのよね」だったものが、夫が、自分の目の前で知らない仲間たちと一緒に真剣に、そして生き生きとダンスに打ち込んでいる様を見せつけられた結果、「こんな夫の一面を私はちっとも知らなかったし、また仲間たちと一緒に生き生きしている夫をみると、まるで自分だけ仲間はずれにされているような惨めさ、寂しさを感じた。まるでお前なんか、私にとって何者でもないとでも言われたようだわ」に変わったわけですね。

 この解釈が間違っていないと確信できたお陰で、リメイク版の意味もスッと飲み込めました。

 別府を混乱させていたのは、リメイク版だけにあった妻が探偵に調査の打ち切りを告げるシークエンス(ダンス大会よりも前にあります)でした。
 ここで妻は「夫が自分に隠れて、ダンスに打ち込んでいることには心寂しい思いがする」としながら「でも、夫には夫の人生があって、そこに自分が踏み込んで行くべきでないと思うから、静観したい」との主旨を明確に述べているのですよ。
 別府は、これを真に受けてしまったのです。そのせいで、その後の競技会で夫を見たときの妻の豹変振りの意味が飲み込めなくなってしまっていたのです。
 つまり「彼女の気持ちを突然180度転換させたものは何?」という疑問を生じてしまったわけです。

 でも、彼女の気持ちは競技会での夫を見た前後で180度転換したわけじゃなかったんですね。
 2つの気持ちが彼女の内心で、矛盾しながらずっと共存していたのです。
 競技会での夫をみたとき、後者の気持ちが前者を圧倒してしまっただけ。
 
 リメイク版は、2つの相克した気持ちをどちらも観客に明示的に示そうとしていたのですね。
 あー、スッキリしたー


 
 いつも応援をいただきましてありがとうございます。
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