「検察側の証人」を歌う
2015/10/10 Sat. 18:38 [コンサート・ライブ]
名匠ビリー・ワイルダー監督の作品なのですが、この作品の原作が、ミステリーの女王と呼ばれるアガサ・クリスティの法廷もの「検察側の証人」です。

殺人犯として起訴された男、弁護人が無罪の切り札と考えていた男の妻は、なぜか検察側の証人として法廷にあらわれる…
名匠と女王の組み合わせによる、この映画作品、息詰まるような緊張感のなか、鮮やかに二転三転する展開の意外性が、大変印象的な名作です。

他方で、日本には「羅生門」という、やっぱり古いモノクロ映画がありますよね。
黒澤明監督の名前を、世界にとどろかせることになった作品と言っていいと思います。

盗賊と旅の侍夫婦、残されたのは侍の死体、何が起こったのか、様々に異なった事実を皆が語り始める。
この作品の原作は、ご存じ、文豪 芥川龍之介の「藪の中」です。

「情婦」が、エンタテイメント作品として、複雑に絡んだ糸を解きほぐす快感を追求した作品だとすれば、「羅生門」は、真実の多面性をテーマにした哲学的と言っていいような思索的な作品になっています。
それぞれに異なったテイストをもった2つの名作を生みだした「検察側の証人」と「藪の中」、これらの作品に触発されて誕生した曲があります。
さだまさしさんの「検察側の証人」です。
かつて愛し合っていた男と女、その別れを、周囲にいた3人の人々が、それぞれに語ります。異なった立場から見える、およそ異なった真実…
ずば抜けた表現力をもつ稀代のシンガー さだまさしさんだったからこそ、自ら歌うために作ったんだろうなーと思いますが…
別府も歌ってみたくて、挑戦してみました。
是非、聴いてみてくださいね。 ↓ ここです。
どう… でしょうか

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次の大阪ライブは12月6日(日)です。前売券はローソンチケットにてお求めいただけます。

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この記事に対するコメント
今晩は。「検察側の証人」も「羅生門」も見ました。共に傑作だと思います。
「情婦」という邦題は「ネタバレ」といった映画評論も読んだことがあります。ま、
その通りだと思いました。
「検察側の証人」という歌があるとは、このブログで知りました。
とてもいい歌です。
こんばんは~♪
さだまさしさんの歌唱と違って見事に別府さんの歌になっていますね。
とても素晴らしいと思います(*^^)
ブログで紹介させていただきますね(^_-)-☆
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