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8月15日 わたしたちの決意の日 

 明日8月15日は、70年前に日本がポツダム宣言を受け入れて第二次世界大戦が終わった終戦記念日ですね。

 70年前に日本が受け入れた、このポツダム宣言には次のような一節があります。
 「日本国政府は、日本国国民の間に於ける民主主義的傾向の復活強化に対する一切の障害を除去すべし。言論、宗教及思想の自由並びに基本的人権の尊重は、確立せられるべし」
 ここに、日本国国民の間における民主主義傾向の『復活』という言葉が使われた背景には、戦前の1930年、このころ急速に台頭してきた軍部や全体主義の力に懸命に対抗しつつ、国際協調路線をとるために、命がけでロンドン軍縮会議に臨んだ、若槻礼次郎、浜口雄幸、幣原喜重郎といった議会制民主主義が生んだ当時の日本の指導者に対して、連合国側の関係者が、深い敬意と共感を有していたという事情があったそうです。

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(そして軍縮条約が締結された後、浜口雄幸首相は右翼の男の凶弾に倒れました。)
(写真は、ウィキペディアより引用しました。)

 別府は、そのことを、先日の記事で触れた佐藤幸治京大名誉教授の著作「世界史の中の日本国憲法 立憲主義の史的展開を踏まえて」で知りました。
 そして佐藤教授は述べています。
 「(1945年8月15日は)日本の政府・国民が、明治憲法下で立憲主義の一定の成果をあげたにもかかわらず、何故にかくも簡単に軍国主義・全体主義に走り、ひたすら無謀というべき戦争へと突き進んでしまったのかについて根本的な反省を加え、『国のかたち』の抜本的な再構築に取り組むという決意をなすべき日であった、と解すべきであります」

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 ここに立憲主義というのは、法の支配(権力の行使は、恣意的な判断をする「人」に委ねるのではなく、法によって縛られなければならないこと)、言論の自由によって支えられる民主政、個人の尊厳(究極的な意味で、もっとも大切なことは個人の自由であるとする価値観)といった普遍的な価値を取り込んだ憲法によって統治システムがコントロールされなければならないとする原理と理解すればよいみたいです。

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 人類がその長い苦闘の歴史の中から、人類普遍の原理として獲得してきた立憲主義が、今この国で揺らいでいると感じます。
 そしてそのことに強い危機感を覚えます。
 憲法の規定が明らかで、それに関する解釈について、歴代内閣が揺るぎもせずに保持してきたものを、ときの内閣が、解釈が変わったなどと突然言いだすことなどあってよいわけがありません。
 憲法が情勢にそぐわないと考えるなら、問題を提起し、議論を尽くし、憲法を変えるべきか否かは、憲法が定めているとおり国民投票で、その信を問う、当たり前のことではないですか。
 今の政府は、まず最初から間違えている、それどころか、もっとも基礎になる国の仕組みそのものを壊そうとしている、というしかありません。



 
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 今日の1曲は「三つの小さな音符」です。

 
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この記事に対するコメント

私たちの決意の日8月15日

70年前のあの日は12歳の女学生でした。夏休みが終わって2学期が始まり、先生の指示に従って教科書に墨で線を引いて、1ページに残ったのは数行という教科書で勉強しました。その後新聞紙のような紙を切ってきって教科書の大きさにして自分で綴じて本の形にしました。間違った戦争だったことを身に沁みて感じました。
三つの小さな音符言葉は分からないけれどしんみり聞かせていただいました。

piroko #- | URL | 2015/08/15 14:41 * edit *

NoTitle

前回は急用で行くことが出来ませんでしたが、今回は二人で必ず行きます。楽しみです。

山猫軒 #- | URL | 2015/08/16 23:27 * edit *

濱口総理は土佐出身。

 濱口総理で思い出すのが、統帥権干犯問題です。軍縮会議の結果、軍部は統帥権を持ち出して濱口内閣に抵抗します。
 そしてその軍部に便乗して濱口首相を追及したのが立憲政友会で東京市出身の鳩山一郎です。由紀夫氏の祖父です。
 凶弾で重傷を負った濱口総理に鳩山一郎氏は強く登院を要求しました。

 濱口総理と同郷人の私としては非常に不快です。鳩山一郎の行為によって、濱口総理の命を縮めさせただけでなく、帝国議会は憲法によって統帥権行使を承認する機関だったはずなのに、承認権を事実上棄てる結果となったのです。

 これは目前の問題に脊髄反射で動くのではなく、三手四手先を考えて動くべきであることを示した戦訓です。

晴雨堂ミカエル #- | URL | 2015/08/18 20:08 * edit *

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