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別府「実話」の謎を追う 

 先日ご紹介した小説「ジェームス・ボンドは来ない」ですが、この本を読みながら、途中から気になっていたことがありました。

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 それは、この本の文庫版の「まえがきにかえて」の中で筆者である松岡圭祐さんが「この物語は実話である」と明記されていたことでした。
 だって、この本の中で取り上げられているイベントに実際に参加していた別府は、作品を読むと、そこに書かれていることが、実際に起こったこととは違っていることにすぐ気がついたからです。

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 たとえば直島のボンドナイトパーティでの第1回「ボンドガールはウチや」コンテストです。直島の日常の光景を一変させた大きなイベントとして小説にも取り上げられているのですが、作品中では2005年7月7日に行われていたことになっています。でも実際に開催されたのは、その2年後の2007年7月7日のことです。このため作品中では、他の関連する出来事との先後関係が事実とは違っていて、結果的に、それぞれのエピソードの持つ意味付けが微妙に異なっています。
 そしてこの第1回「ボンドガールはウチや」コンテストの優勝者は、作品の中では主人公の女の子と同級生の高校生となっていますが、実際に優勝された方は20代半ばの社会人の方でした。
 だってこのときのプログラムは、「ボンドガールはウチや」コンテスト、別府葉子ステージ、コンテスト結果発表の順番だったので、別府は、まさに現場に立ち会っていたわけで、間違えようもないわけです(笑)

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 さらに「ボンドガールはウチや」コンテストは、翌年2008年に第2回が行われた後中断され、直島を含むこの地域一帯で瀬戸内海国際芸術祭が行われた2013年に5年ぶりに復活して第3回目が行われました。小説の中では、2013年に7年ぶりに復活したことになっていて、このとき25歳になっていた主人公の女の子(直島で生まれ育っています)が優勝するわけですが、実際には優勝(「ボンドガールはあなたで賞」を受賞)されたのは、兵庫県出身で、成人後に直島に移住されたイラストレーターの方です(こっちは興味があったので調べてみたら判明しました)

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 う~む、どういうことなのか、と考え込んだ別府、ふたたびキーボードを叩いて調べ始めました。
 「実話」の意味を調べたのです。
 三省堂大辞林では、①実際にあった話。②実際にあった事を記した読み物、でした。別府の認識とだいたい一致していました。
でもデジタル大辞泉だと、①実際にあった話。事実談。②実際にあった話をもとに書かれた読み物、となっていて、2つ目の意味は少し違っています。つまり実際にあった出来事をベースにして書かれたものは、フィクションを含んでいても広く「実話」と呼ぶと読めます。

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 さらに調べてみて判明したことをまとめると、こんな感じです。
 もともと著作物は、作者の想像力によって作り上げられた架空の物語、小説などを意味する「フィクション」と、虚構(フィクション)を全く排した文章、ルポルタージュ、ドキュメンタリー、旅行記、歴史などの「ノンフクション」とに2分されていたのだけれど、その後、その中間的な読み物のカテゴリーが生まれてきた。事実をベースにしながら、想像力によって肉付けされた読み物で、ノンフィクションノベル(novel:小説)と呼ばれるようなものだ。したがって「実話」というと、この中間的なカテゴリーを含むことがある。
(注:実際はもっと細かく、いろんな分析や考え方があるみたいですけどね)

 なるほどね。
 たしかに松岡圭祐さんご自身が「まえがきにかえて」の後ろの方で、この作品はノンフィクションノベルだと書かれています。
 すっきり。
 そうなると「ジェームス・ボンドは来ない」も、どこまでが事実で、どこからがフィクションなんだろう、なんて考え始めるわけで、これはこれで興味が尽きないですね…

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(付記)あと松岡圭祐さん自身が語っている、この小説の主人公のモデルの女性ですが、2013年の「ボンドガールはうちや」コンテストで審査員特別賞を受賞された方なんじゃないかと、別府としては推理しております。



 
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