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甲村記念図書館 

 甲村記念図書館
と書きますと、うふふ、カフカね、知ってる知ってると呟かれる方もいらっしゃるかと思います。
 はい、村上春樹さんの小説「海辺のカフカ」の中に物語の重要な舞台の1つとして登場する図書館ですね。

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 作品の中で「甲村記念図書館」は、高松駅から電車で20分ほどの駅から歩いていける場所にある、旧家の書架を改装して造られた趣のある私立の図書館として、具体的に描写されています。

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 一瞬ドキッとしますよね、えっ、高松にそんな素敵な図書館があったの?
 私、高松で生まれ育ったのに知らなかった!って感じで。
 はい。この甲村記念図書館は実在しません。作者の村上さんご自身が、そう指摘されていますし、実際には高松近郊にモデルとおぼしき図書館も見当たりません。

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  © Brett Jordan

 作者の頭の中で造られた想像上の産物が、どうしてこんなに確固としたリアリティをもって感じられるんだろう、村上作品に共通した感想ではありますけどね。
 「海辺のカフカ」もそうですよね。
 いくつもの時相と、異なる時空が重なり合いながら、リアルと幻想とが交錯する世界を描きながら、フィクションの世界が破たんすることなく、やがて1つの終着点に集約されていく…

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 調べてみたんですけど、この「海辺のカフカ」も世界中で28の言語に翻訳されて出版されているみたいです。
 英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語 … チェコ語、ブルガリア語、ロシア語 … 中国語、韓国語 … etc
 1人の人間の頭の中で紡ぎ出されたファンタジーが、これほど多くの言葉で伝えられ、異なる文化や習俗を持った世界各地の人々の幅広い共感を獲得しているなんて、なんか奇跡のような気がします。

 もちろん人類には普遍的な価値が存在していて、多くの人々がそれを共有しているのだという前提が存在しているのでしょうけどね。



 
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 (クリックで拡大します)

 あと7月31日(日)、高松で和みな感じで歌います。

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 今日の1曲は「ケ・サラ」です。

 
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