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守るべきもの 


「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。」

 日本国憲法第12条の第1文です。
 むかし、別府は、この条文を読んだとき、その内容がピンと来なかったし、むしろ何か違和感のようなものを感じていました。

 あるとき、人から教わって、腑に落ちました。
 確かに、この条文には、他の条文とは異質な要素があるそうなのです。
 日本国憲法は、権力の暴走を食い止めるために、権力を縛り、権力の勝手な行使を許さない、法の支配という原理をとっている。
 だから1つ1つの条文は、権力に対し、こうしなさい、こうしてはいけない、という命令になっている。
 例えば、日本国憲法第9条は、権力に対し、国際紛争を解決するために武力を用いてはならない(わが国が武力攻撃を受けたとき以外)、そして武力以外のあらゆる手段を講じて平和を守り抜きなさい(それがどんなに困難なミッションであっても、叡智を尽くして、これをやり遂げなさい)と命じていると理解できる。
 それを、国民の側からみたとき、第9条は、人々が平和のうちに生きる権利、平和的生存権の規定だと読める。

 でも日本国憲法第12条の第1文は違う。
 権力に対する命令ではなく、国民に呼びかけている。
 「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。」
 日本国憲法は、国民の自由と権利を守るために、様々な手段を講じた。
 首相、大臣、国会議員を始めとする、公務員の憲法擁護遵守義務、三権分立、司法による違憲立法審査権…
 でも、この憲法が危機に瀕したとき、最後の最後に、それを守るのは、あなたがた国民なのだ、それ以外に、方法はないのだ。
 そのことを憲法自体が、国民に呼びかけている。

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 わたしは、日本国憲法が、かくも容易く危機に瀕するものだとは思ってもいませんでした。
 その一時の権力を、国民から付託されたに過ぎない首相によって、国家の根本を定めた憲法が、いとも容易く踏みにじられることを、想像することが出来なかったのです。
 だから今、はじめて、日本国憲法第12条の意味を実感しています。

 今この国には、自由や権利、そして平和を踏みにじろうとする嵐が荒れ狂っていることを感じます。
 日本国憲法は、誕生した、そのときから、いつかこの日が来ることを知っていたのでしょう。
 だから国民に呼びかけているのです。
 あなたがたに保障された自由と権利、そして平和、これらを守るのは、あなた方自身なのだ、それが危機に瀕したときには、声をあげよ、闘え、屈するな。
 今日も、明日も、その後も…
 それ以外に、方法はないのだと。

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 今日の1曲は「月虹(げっこう)」です。

 
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