現代シャンソン事情 ~別府の選んだ道
2014/08/13 Wed. 13:41 [思うところ]
先日の記事で、シャンソニエでレギュラーライブをやろうと思えば、例えば自分の教室をもって、そこの生徒さんに聴きに来てもらう、といった形で、歌手がお客さんを呼ばないといけないというお話をしました。
その続きみたいなお話です。

実は、生徒さんに来てもらうというのは、レギュラーライブに限りません。リサイタルをやるとか、コンサートをやるというときなんかも、生徒さんに集客をお願いするというのは、シャンソン界では、ごく一般的なことです。
誰かがリサイタルをやるとき、自分の教室の生徒さんたちにチケットを買ってもらうほか、さらに生徒さんそれぞれにチケットを預けて友人知人に売ってもらうわけですね。
そしてこのシステムは、しばしば多層的な構造をとります。
大先生のリサイタルには、そのお弟子さんたちが出演し(1曲歌うとか、バックで歌うとか)、そのお弟子さんそれぞれが、何十枚というチケット(あるいはもっと?)を、自分の生徒さんを通じて売りさばく。結果的に大先生のリサイタルは、大きな会場での、立派なリサイタルになるわけですね。

シャンソン界は、このような多層的な構造をもった「教室」というシステムを単位とするピラミッド構造を持っているとも言えます(それが全てではないにしても)。
そしてシャンソン界には、そのピラミッドの頂点を目指して、自分がどこに位置しているかを競争しあっているという側面があるように感じられます。

別府ですか…
そういう多層的なピラミッドとも、その中での競争とも無関係です。
別府も昔は、香川県で自分の教室をやっていましたが、もともと歌手活動と教室の活動とは一線を引いてやっていたつもりですし、歌手としての活動の場が関西や東京へと広がっていくと、ますますその関係は希薄化しました(高松の教室で東京コンサートのチケット売ってもね、笑)。
そして今年の3月をもって自分の教室をすべて閉じてしまうことで、教室というシステムでの集客とは名実ともに縁がなくなりました。

別府は、自分のコンサートに足を運んでいただくために、むかしからやって来たことを続けていくだけです。自分の歌を聴いていただく機会をみつけて、そこで歌を聴いていただく、いいなと思ってくださる方を1人ずつ増やしていく。利害関係ではなく、信頼関係で築くことの出来た多くの人間関係(もちろんシャンソン界も含めてですが)によって、多くの皆さまのお力添えを得て、さらに多くの皆さまに、自分の歌を紹介し、案内していくだけなのです。もちろん、その中には、このブログや Youtube による情報発信が含まれているわけですが…
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別府には、シャンソン教室のシステムに頼った集客やコンサートは、現在のシャンソン界が抱えている問題点を顕在化させ、また増幅化させる、本質的な弱点を持っているように感じられます。シャンソンにかかわる意識の固定化、業界の不活性化、進化のガラパゴス化、ファンの高齢化…
シャンソンが好きという方々とともに、シャンソンは、これまで聴いたことがなくて、とおっしゃるような、お客様が隣り合って座っていらっしゃる会場で、自由な発想で、そしてとらわれの無い感受性で、ヨーロッパのポップスシーンを席巻した新旧の名曲の魅力を楽しんでいただく。
それを目指すことが、遠回りに見えても、別府には、自分自身の夢への近道だと信じています。

当ブログ4月11日記事より
「別府には夢があります。
TVに出たり、マスコミにしょっちゅう取り上げられたりするような、人気者になりたいという気持ちは、実はぜんぜんありません。向いてもいないと思いますし。
ライブがやりたいのです。
北から南まで、日本全国各都道府県の街で。」

いつも応援をいただきましてありがとうございます。
別府葉子フェイスブックページも開設しております。よろしくお願いいたします。
今日の1曲は「キャラヴァーン ~砂漠の旅人」です。
東京コンサートは9月5日です。

その続きみたいなお話です。

実は、生徒さんに来てもらうというのは、レギュラーライブに限りません。リサイタルをやるとか、コンサートをやるというときなんかも、生徒さんに集客をお願いするというのは、シャンソン界では、ごく一般的なことです。
誰かがリサイタルをやるとき、自分の教室の生徒さんたちにチケットを買ってもらうほか、さらに生徒さんそれぞれにチケットを預けて友人知人に売ってもらうわけですね。
そしてこのシステムは、しばしば多層的な構造をとります。
大先生のリサイタルには、そのお弟子さんたちが出演し(1曲歌うとか、バックで歌うとか)、そのお弟子さんそれぞれが、何十枚というチケット(あるいはもっと?)を、自分の生徒さんを通じて売りさばく。結果的に大先生のリサイタルは、大きな会場での、立派なリサイタルになるわけですね。

シャンソン界は、このような多層的な構造をもった「教室」というシステムを単位とするピラミッド構造を持っているとも言えます(それが全てではないにしても)。
そしてシャンソン界には、そのピラミッドの頂点を目指して、自分がどこに位置しているかを競争しあっているという側面があるように感じられます。

別府ですか…
そういう多層的なピラミッドとも、その中での競争とも無関係です。
別府も昔は、香川県で自分の教室をやっていましたが、もともと歌手活動と教室の活動とは一線を引いてやっていたつもりですし、歌手としての活動の場が関西や東京へと広がっていくと、ますますその関係は希薄化しました(高松の教室で東京コンサートのチケット売ってもね、笑)。
そして今年の3月をもって自分の教室をすべて閉じてしまうことで、教室というシステムでの集客とは名実ともに縁がなくなりました。

別府は、自分のコンサートに足を運んでいただくために、むかしからやって来たことを続けていくだけです。自分の歌を聴いていただく機会をみつけて、そこで歌を聴いていただく、いいなと思ってくださる方を1人ずつ増やしていく。利害関係ではなく、信頼関係で築くことの出来た多くの人間関係(もちろんシャンソン界も含めてですが)によって、多くの皆さまのお力添えを得て、さらに多くの皆さまに、自分の歌を紹介し、案内していくだけなのです。もちろん、その中には、このブログや Youtube による情報発信が含まれているわけですが…
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別府には、シャンソン教室のシステムに頼った集客やコンサートは、現在のシャンソン界が抱えている問題点を顕在化させ、また増幅化させる、本質的な弱点を持っているように感じられます。シャンソンにかかわる意識の固定化、業界の不活性化、進化のガラパゴス化、ファンの高齢化…
シャンソンが好きという方々とともに、シャンソンは、これまで聴いたことがなくて、とおっしゃるような、お客様が隣り合って座っていらっしゃる会場で、自由な発想で、そしてとらわれの無い感受性で、ヨーロッパのポップスシーンを席巻した新旧の名曲の魅力を楽しんでいただく。
それを目指すことが、遠回りに見えても、別府には、自分自身の夢への近道だと信じています。

当ブログ4月11日記事より
「別府には夢があります。
TVに出たり、マスコミにしょっちゅう取り上げられたりするような、人気者になりたいという気持ちは、実はぜんぜんありません。向いてもいないと思いますし。
ライブがやりたいのです。
北から南まで、日本全国各都道府県の街で。」

いつも応援をいただきましてありがとうございます。
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今日の1曲は「キャラヴァーン ~砂漠の旅人」です。
東京コンサートは9月5日です。

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