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時をかける少女 

 今回は映画作品ネタです。
 別府、近年とみに映画館に出かける機会が減少しています。
 というわけで、映画作品ネタと言っても、新作の感想を記事にする機会がほとんどありません。
 今回も、テレビでたまたま観た作品が「良かったー」というお話です。

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 「時をかける少女(2006年)」
 この作品、記事に取り上げるために、作品情報を確認しようと思ってネットでチェックして知ったのですが、なんと4回も映画化されているそうです。
 よほど、映像作家たちのイマジネーションを触発させる何かを持っているテーマなのでしょう。
 原作が筒井康隆さんのジュヴナイル(少年少女向け)小説だというのは、実は知っていました。むかし筒井康隆さんの小説をいっぱい読んだ時期があったので。

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 そして映画「時をかける少女(2006年)」には、少年期の幼い青春がかかえる、どこか頼りないドキドキ感みたいなものが、溢れているのです。
 この作品をテレビで観たのは、今回が初めてではなかったのだけれど、今回とつぜん、この作品が、そういう幼い青春の空気感を再現するために、ジックリと作り込まれているみたいだぞと感じられて、ぐいぐい引き込まれたのです。
 (これまでちゃんと観てなかったのね、えへへ)

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 ヒロインの女の子と、魅力的な2人の男の子の3人組。
 青春映画の古典とでもいうべき、「冒険者たち」「明日に向かって撃て」と同じ設定ですよね。
 親密な三角関係のもたらす少しだけ不自然な不安定感は、青春のもつ捉えどころのない不安感と、どこか通じるものがありますね。

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 そして、この作品全体に感じられる、ある種の「軽さ」
 突然、自分にタイムリープの力(時間をさかのぼる能力)が備わったことに気づいたからといって、ラッキー!なんて喜んで、バンバン使っちゃう高校生…
 そんな子、たぶんいないと思います(笑)
 でも、そういうヒロインを肯定的に描くことで、この作品全体が、明るくて清々しい「軽さ」をまとっています。

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 その軽さは、物語の結末まで続いて、それが、この作品に不思議な味わいを醸し出しているのです。
 別府、正直なところ、この作品の結末の意味がいまひとつ理解できませんでした。
 青春とは、人生には「かけがえのないモノ」が存在することを実感する季節です。
 だからこそ「喪失」は、青春を描く作品の永遠のテーマです。
 なのに、この作品の結末が…
 かけがえのないものが永遠に失われたことへの切なさを意味しているのか
 再会を暗示する希望なのか
 分からなかった。
 でも、それはそれでいいかと思ってしまう。
 不思議な魅力です。


 
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 明日です、レギュラーライブ。

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