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(笑) に関する別府の考え 

 今日は(笑)「カッコわらい」についてのお話をします。
 別府が、よくお邪魔しているブログの記事で、つい先日、この(笑)が取り上げられていました。
 別府なりに理解した、その記事の概要をご紹介すると…

 文章に(笑)を使っておられる方々は、ここが面白いところだから笑ってくださいというつもりで、(笑)を使っているようだが、そもそも面白いかどうかは、読み手が判断するものであって、それを書き手の側から云々するのは如何なものだろうか。むしろ文章の表現力をみがくことによって、読み手を面白がらせる努力をしてはいかが?

といったご趣旨のように思われました。

 この(笑)、別府も文章に使っていますし、以前から、いろいろと思うところもあったので、そのブログにコメントを書き込もうかと思ったのですが、長くなりそうだったし、それに、なかなか興味深い話題だとも感じられたので、思い切って自分のブログで、こうして記事にすることにしました。

 別府の考えです。

 別府自身について言えば、(笑)を使うとき、ここで笑ってほしいという意図で使っているわけではありません。自分が面白いことを書いているという認識もないのです。
 (笑)を使う意図を、あえて言葉にするなら、「書き手は、微笑みを浮かべながら、これを書いていると思ってください」といった程度の意味合いでしょうか。

 自分の考えを文字にして文書にあらわした場合、そこに含まれる情報の量は、直接対面した相手に語りかける場合より、圧倒的に少ないものになってしまいます。
 表情、態度、視線、身振り手振り、口調、声の大小、抑揚などといった文字情報に付随するものでありながら、しばしば文字情報以上に、語り手の意図を雄弁に物語る豊富な情報が、文章による意思の伝達方法では、完全に抜け落ちてしまうからです。

 私たちの日常的なコミュニケーションの大半は、実は文字情報以外の情報によって成立しているのではないでしょうか。
 TVのスイッチを入れた恋人に対する「これをみるの?」という問いかけの言葉の真意は、文字情報だけでは、はっきりしません。
 「ねえ、何をみるの? 一緒に見ましょうよ」という親愛の情が込められた言葉なのかもしれませんし、あるいは逆に「こんなつまらない番組を見るのなら、1人で見て!」というトゲトゲしい敵意が込められた言葉なのかもしれません。
 でも実際の生活の場面の中の会話であれば、上のどちらの意味であるのか、あるいはそれ以外の意味であるのか、さして苦労をすることもなく、理解することができるはずです。表情や態度、口調といった、文字以外の豊富な情報が、言葉の真の意味を明らかにしてくれるからです。

 (笑)は、それと同じようなことだと思います。
 文字情報を補完する目的をもって、文章の真意をできるだけ特定化しようとする、新しい文章の作法といえば良いでしょうか。
 文章というものは、その書き手ですら気づかないうちに、実に様々な解釈を許すような、多くの意味を含んでしまうことが、しばしばあります。特に、ブログのように、顔の見えない不特定の方々を相手に情報を発信するツールにおいては、自分の書いた文章が思いもよらないような捉えられ方をしてしまう恐れは、日常生活におけるそれよりも、はるかに大きいでしょう。

 そのことを考えたとき、別府は、自分の書いた文章が、少なくとも攻撃的な意図や、ネガティブな意味を込めて書いたものではない、ということだけでも明らかにしておきたいとき、文章の最後に(笑)と付けるようになりました。自分の真意が伝わりますように、という思いを込めて。

 そもそも文末に(笑)を付ける作法は、メールという文字情報すら短く制限された、ある意味とても不完全なコミュニケーションツールが爆発的に広がった結果、頻発するようになった誤解や諍いを、できるだけ避けるために、編み出された方便だったのではないでしょうか。

 言葉というものは、生き物のように、次々に変化していくでしょう。
 長いスパンでみれば、数百年前の文章はひどく読みづらいものになっていたりしますし、他方、短いスパンでみれば、去年の流行語は、今年はもう使われていなかったりということもあります。
 そして新しい言葉や文章の作法といったものは、しばしば「日本語の乱れ」と呼ばれたり、ひどく違和感のある言葉の用法と捉えられたりしがちですよね(ある意味、当然の結果として)。
 でも、その乱れた日本語のうちのいくつかの用語や用法は、次の世代には正しい日本語として引き継がれていくものなのではないでしょうか。

 別府も、最初(笑)が登場してきたころ、ひどく違和感を覚えたものでした。
 でも、ここに書いたようなことを考えているうちに、あるとき(笑)を使うことに決めたのです。

 まだお使いでない方もいかがですか(笑)

 snapshot(11).jpg
 (できましたら、こんな感じの笑顔を想像していただければと…)


 
 いつも応援をいただきましてありがとうございます。

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