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甲斐へ行く その3 

 先日から、順次、Youtube にアップされていた丸亀お城祭りでの別府のステージですが…
 とうとう、全曲アップされちゃいました(笑)
 次回記事にでも、少し整理してご紹介させていただくことにしますね。

 というわけで、今日の記事は、甲斐紀行の最終回です。

 甲府で過ごす最後の日、別府が訪れたのは山梨県立美術館でした。
 広大な緑と花のスペースの中に彫刻が配された「芸術の森公園」の一画に、ジャン=フランソワ・ミレーのコレクションでも名高いこの美術館があります。
 ふんだんな緑と広々とした空間を惜しげもなく使った、この美術館で、巨匠たちの作品に囲まれて、ゆっくりと時間を過ごすのは、とても贅沢な気分にひたれたヒトトキでした。

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 別府の印象に残った作品をいくつかご紹介しますね。
 まず、こちらがミレーの「ポーリーヌ・V・オノの肖像」です。

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 モデルはミレーの最初の奥さんだった方だそうです。
 見る者の目を惹きつけるのは、どこか悲しげな色をたたえた潤んだ瞳、そしてもの言いたげな口元、彼女の表情は泣いているようにも見えます。
 はかなげで、消え入りそうな印象を与える、この作品は、結婚後数年で病によって、この世を去ってしまったという彼女の運命を暗示しているよう…
 後年のミレーの作品とは異なる写実的なタッチのきめ細かさに、彼女の美しさをカンヴァスに留めた画家の、彼女に注いだ愛情の深さが感じられるようで、その後の彼女の運命を思うとき、切なさが一層、募ります。

 2つ目の作品です。同じくミレーの「眠れるお針子」

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 こちらの作品のモデルは、ミレーが終生連れ添った2番目の奥さんだそうです。
 日常生活を切り取ったスナップショットのような、この作品には、何とも不思議なおおらかさと、安らぎがあふれています。
 ユーモラスと言ってよいような可愛らしさをたたえた、彼女のまわりの空気のなんと温かいことでしょうか。
 最初の作品に込められたものが、直線的で抜き差しならない感情とするなら、こちらの作品に感じられるのは、そこにあるものを包み込むような力強い大らかさです。

 そして3枚目は、ミレーの代表作の1つ「種をまく人」です。

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 大地に種を蒔きながら、斜面を大股で下っていく男性の堂々とした姿は、躍動感にあふれ、作品全体に生命力の横溢が感じられるようです。
 2枚目の作品に感じられた、力強い大らかさの結実と言ってもよいかも。
 こうしてみると、ミレーの作品からは、年齢を経るとともに、個人的で直線的な感情の発露が、徐々に、他者への思いやり、慈しみという形に昇華されながら、表現されていくようになっているように感じられる、とまとめてしまうのは、単純すぎるかしら…

 最後のもう1枚、こちらはコンスタン・トロワイヨンという画家の作品「近づく嵐」です。

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 ミレーと同時代に、同じ村で暮らして、農村風景などを描いた画家たちを、その村の名をとって「バルビゾン派」と呼ぶのだそうですが、トロワイヨンも、その1人だそうです。
 この作品ですが、子供を連れた女性は、牛を追いながら、家に帰る途中なのでしょうか…
 遠くから暗い雲がモクモクと広がってきている様子を見ていると、不協和音の混じった不気味な音楽が聞こえてくるみたいで、なんか心に残ったんですよねー

 美術館は、やっぱりいいですよ。特に広くて、人が少ないと(笑)
 心に残る1枚を見つけに行ってみたくなりませんか?

 甲斐紀行は、今回でおしまいですが、最後に写真を1枚。

 SnapShot(106)a.jpg

 1度も姿を見ることのできなかった富士山でしたが、帰りの電車の中から、ついにちょっとだけ!うふふ


 
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