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真央ちゃん 

 何を隠そう私は子供の頃からのフィギュアスケートファン(隠してないか…)。
 先日の真央ちゃんの世界選手権の金メダル獲得が嬉しくて。
 南国育ちの私はスケートとか全然できないし、自分で自分のフィギュアスケート好きの理由はよく分かりません。
 音楽があって、思い入れたっぷりの演技がある。
 何もない銀盤の上で、カラフルな衣装を身に着けた演技者だけが、ステージ狭しと奔放に演技する。
 競技そのものより、やっぱり演じている人に心惹かれるのだろうか。
 幼い頃から磨きぬかれた演技、選りすぐられた才能、選ばれし者の舞台。
 でも、そこで闘うのは、齢20才にも満たないような少女たち。その少女たちの目が勝負の場で野生の光を帯びる瞬間。
 彼女らの姿を見つめる私の意識が、ふと彼女らの意識にシンクロしてしているような感覚を覚える一瞬がある。まるで自分の足が氷の表面をエッジで抉り取りながら、宙を舞っているような、そんな無心な錯覚。忘我のとき。
 演技を終えて満面の笑顔を見せる真央ちゃんの姿を見つめながら、われに返るとき、ようやく泣きたい様な感動がこみ上げてきます。

 あー、今夜も録画見ようっと。
 

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