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永田文夫先生のこと 

 先日、日本訳詩家協会関西支部の総会が行われました。
 今回の総会は、いつもとは少し違う意味合いを持ったものでした。
 というのも、長年、日本訳詩家協会の会長を務められてきた永田文夫先生が先ごろ亡くなられてしまったという事情があったからです。

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 永田先生と初めてお話させていただいたのは、別府が日本訳詩家協会に入会したときでした。
 永田先生は、協会が設立された歴史や現在の活動の目的といったものについて、詳しく説明してくださり、それがそのまま入会のきっかけになりました。

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 ⓒ Christopher. Michel

 永田先生は、昭和の時代から訳詩家、音楽評論家として長く活躍された方で、岸洋子さんの歌われた「恋心」「暗いはしけ」など数々の名曲の訳詩を手がけられた方です。
 そして日本訳詩家協会の会長としては、訳詩家の地位と権利の確立のために、ご高齢にもかかわらず精力的な活動を続けてこられました。

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  ⓒ The Wedding Traveler

 そしてジェントルマンという呼び名が本当にふさわしい方でした。
 別府のようなものに対しても、少しも驕りのない姿勢で、いつも礼儀正しく謙虚な態度をとられ、優しく熱心に語りかけ、あるべきことわりを教え諭すように説明して下さっていました。

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  ⓒ Christopher Combe Photography

 大黒柱を失った訳詩家協会は、いま将来に向けて、熟慮を求められるときを迎えています。
 別府は、訳詩家協会関西支部の副支部長の肩書きをいただいておりますが、未だ力乏しき未熟者に過ぎません。
 ただ縁をえて入会させていただいた会員の1人として身の力を尽くさねばと感じています。



 
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 今年の夏のミニツアーは、大阪、名古屋、東京、甲府と周ります。大阪(Lコード54591)、東京(Lコード71912)はローソンチケットにて発売中。

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 (クリックで拡大します)

 今月のレギュラーライブは6月9日(木)でございます。

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 (クリックで拡大します)

 今日の1曲は「時代」です。

 

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学ぶべきことには限りがないです 

 しばらくの間だけだったのですが…
 身近な人が車イスでの生活を送っていました。
 本人から聞いた話がすごく興味深かったので、ここに書こうと思います。

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   © avaxhome,ws

 一言でいうと、車イスで生活するって、すごく大変だったということなんですが。
 想像していたのと全然違うレベルの大変さだったということでした。

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   © matdur69

 まず基本的に車イスを自分で動かすのは、すごい力仕事だということです。
 特に建物を出て公道を進もうとすると、10m、20mを前進するのが大変で、200m離れたコンビニまで行くのは、気の遠くなるような作業だったとか。
 しかも力がいると言うだけではないらしいです。

 歩道のない生活道路で、道の端の方を進もうとすると、なかなかまっすぐ進めないらしい。
 ほら、道路は中央が高くなっていて、両端に向かって勾配が付いているでしょう。
 まっすぐに進もうとすると、勝手に溝の方に曲がっていって、そのまま行くと2mも進まないうちに側溝に落っこちてしまうことになるそうです。

 じゃあ、歩道なら進みやすいかというと、全然そんなことはないらしくて…
 まず狭い歩道というのは、歩道のない道路より、はるかに右に左にと勾配が付いているらしいです。ほら、歩道を横切って自動車を出し入れするためのスロープなんかが付いているでしょう。
 逆に広い歩道には、小さい段差が至るところに存在している。
 後から誰かに押してもらうならともかく、車イスを乗っている人が自分で動かそうとするとき、ほんの2cmの段差が、どれほどの障害になるか「自分で乗ってみた人でないと分からない」んだそうです。

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 どこでどんな苦労をするか、世の中にはどれほど車イスにとっての障害物が満ち溢れているか…
 このリストは長いです。
 ただ、このブログは、それを1つ1つ挙げていくことを目的とはしていないので、止めておきます。

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 別府が思ったのは、「その人の身になって考えてみれば自分には理解できている」と考えることは、実はぜんぜん不十分な考え方らしいぞ、ということでした。
 私たちは、いろいろな考えをまとめるときに、出来るだけたくさんの知識を集め、それを自分なりに整理して、そこから様々な推論を働らかせて、熟慮のすえ適切な結論を導いていると、思ったりしています。
 でもホントは、その知識も推論も「ぜんぜん不十分」だったりするのかもしれないなー、そんな気がしたわけです。
 自分が愚かであることを、自戒、自戒。



 
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 今年の東京夏ライブは9月2日(金)でございます。

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 今日の1曲は「いつも何度でも」です。

 

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ノルウェーの森 

 先日、村上春樹さんの「ノルウェイの森」のことを書いたとき、ちらりとビートルズの楽曲「ノルウェーの森(Norwegian Wood)」にも触れたのですが…
 そのとき思い出したんだけど、書けなかったお話を。

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 このビートルズの有名な曲の邦題「ノルウェーの森」には誤訳論争があります。
 割と有名な話みたいで、ご存じの方も多いんじゃないかと思うのですが…
 歌詞の中に出てくる(そして曲名にもなっている)“Norwegian Wood”の正しい訳語は「ノルウェーの森」ではなくて「ノルウェー産の木材」じゃないのかという話です。

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 現在では「ノルウェー産の木材」説が通説化しているみたいです。
 つまり「ノルウェーの森」は誤訳ということになっていますが…
 でも別府としては、議論自体が「どうなん?」と思っています。
 歌詞の内容自体、深い物語性があるとか、メッセージ性が高いとかいうものではなくて、「?」マークがいっぱいみたいな内容ですしね。
 訳詩という作業は、訳詞者が、聴く人に対して、この曲のイメージをどう伝えたいのかという側面を持った作業です。

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   著作者:Zanthia

 どこかもの悲しいシタールの響きが、ノスタルジックなメロディを奏でるこの曲の題名として「ノルウェーの森」は、イメージの選択としてベストチョイスじゃないのかしら。

 それにしても…
 この曲を聴いて思うのは、ジョン・レノンさんの(そしてポール・マッカートニー氏の)ヴォーカリストとしての桁外れともいうべき能力の高さですよ。
 すごいですよね。

 

 う~む
 すごい



 
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 今日の1曲は20世紀を代表する偉大なアーティスト達に敬意を表して「Eleanor Rigby(エリナー・リグビー)」です。ヴォーカリストとしての天才ぶり全開でございます。

 

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鶴ちゃん、ナイス! 

 それは鶴ちゃん(鶴岡雅子さん)にピアノ伴奏をしてもらいながら、別府が生徒さんに個人レッスンをしていたときのことでした(別府は、自分の教室は閉じてしまったけど、今でもご縁のあった方々への個人レッスンはすることがあるんですよ)。
 そのときレッスンしていた曲は、以前に別府が訳詞をつけたフランスの曲でした。
 その生徒さんご自身が、その曲を希望されたので。

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 突然、鶴ちゃんが言いだしたのです。
 「なんか変なわ~、この譜面」
 「おかしい…」
 「…この譜面、小節の区切り方が変なんちゃうんかな…、ここから始まるんとちゃうん?」
 普段の鶴ちゃんに似合わないほどの強いこだわり振りでした。
 それを聞くうちに、別府自身が、むかし感じた疑問を思い出したのです。

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 自宅に帰ってからすぐに確認しました。
 実は、つい最近、別府がフランスから取り寄せた譜面集に(インターネットのご時世では、こんなことも自在でございます)、その曲の譜面が入っているはずであることを別府は知っていたのです。
 あったあった、これだ。
 あっ!やっぱりだ。
 鶴ちゃんが言ったとおりだ!

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 もともとジャズピアニストの鶴ちゃんは、その曲を初めて弾いたはずなのに、直感的に、その譜面が「なんか変」と感じ取ったのです。
 別府は、音楽専門コースや音大で音楽を体系的に学んだ経験がないので、そういうキャリアのある鶴ちゃんとか、他のミュージシャンに、専門的なことについて教えてもらうことがあります。
 ただ鶴ちゃんは、そういう知識レベルの問題ではない感受性というか直感みたいなものがあって、そこが鶴ちゃんの凄さなのです(あんまり知られてないけど)。

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 むかし別府は、人に頼まれてこの曲の訳詞を作りました。
 譜面がなかったので、原曲をCDで聴きながら、イメージの中で言葉を音符に割り当てることを意識しながら訳詞を作ったつもりでした。
 なのに完成した訳詞を、その方が歌われているのを聴いたとき「えっ、別府がイメージしてた言葉の割り当てと全然違う」と愕然としたのです。
 訳詞の才能がないんじゃないかなと落ち込んだものでした。
 そして、その後その訳詞を別府が歌うことはありませんでした。

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 鶴ちゃんが「変」と言った譜面は、その後、手に入れたものでした。
 実は、日本で歌われているシャンソンが原曲とは別のものになっているということは「よくあること」なのです。
 別府は、フランスから取り寄せた譜面に、改めて自分の訳詞の言葉を割り当てて、自分で歌ってみました。
 ああ、これだ!間違ってなかった!
 涙が出そうな嬉しさでした。
 別府が間違ってたわけじゃなかったんだ。
 ありがとう、鶴ちゃん。



 
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 今日の1曲は「枯葉」です。

 

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ライブハウスについての別府の思い 

 先日、このブログで数回にわたって、ライブハウスの勧めシリーズ記事を書いたのですが、その記事に対するコメントをいただきました。
 その概要は…
 (ライブハウスではライブに対するチャージ料金をとるほかに、少なくともドリンク1杯は注文してもらうというやり方をしているけれど)
 本来ライブハウスのメインはライブそのものなのだし、本来の目的ではないドリンクは、頼みたい人だけが頼めばよいのであって、ドリンクはいらないという人にまで、それを注文させるというのは如何なものか。
 といったご意見と理解されました。

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 そうですね。ごもっともなご意見だと思います。
 実は、別府も、いつもそう思っています。
 ライブを聴きに来てくださる方に、なんでドリンクを頼んでもらわないといけないのか。
 だいたい、手にドリンクのグラスをもっていると(グラスを置くテーブルがないときだってあるし)、拍手も手拍子もしていただけないのです。
 ミュージックチャージだけでは赤字になるので、ドリンク1杯は頼んでもらうというのであれば、初めからドリンクとか無しにして、ミュージックチャージに必要な分、チャージに上乗せすればいいんじゃないの?と思います(それでも聴きたいというお客様に来ていただくしかないでしょうがと思うわけですよ)

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 なのに、そうならないのには、理由があるんだそうです。
 ここから後は人から聞いた話なので、不正確かもしれませんが…
 コンサートをやる場所、つまりコンサートホールは、野球場とか劇場とかも一緒ですが、「興業を催すための施設」として造られている。つまり、そういう施設が備えなければならないと法律が定めている条件を備えていて、「興業を催すための施設」として認可を受けている。
 でもこの条件は厳しい条件なので、市中のライブハウスが、こういった条件を全て満たすのはとても難しい。
 結局、市中のライブハウスは「興業を催すための施設」ではなく、「飲食店」としての営業許可をとって、運営している。
 だからお客様に飲食物を提供して、飲食代をいただくという形式をとらなければ、それは「違法営業」となり、営業そのものが成り立たなくなってしまう。
 こういうことなのだそうです。

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 もちろん別府が、自分のコンサートを全て「コンサートホール」で開催すれば、こういった問題とは無関係でいることができます。
 でもコンサートホールはたくさんのお客様を集めることが出来て初めて、そこを使ったコンサートを成立させることができるのです(すごくお金がかかるから!)
 集客力が乏しい別府は、自分のコンサートの多くをライブハウスに頼らざるを得ません。
 比較的少数のお客様だけが対象になっても、それに見合う経費でコンサートを開くことが出来るのがライブハウスだからです。

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 そういうミュージシャンはたくさんいるでしょう。そしてライブハウスは、それだけではなく、アマチュアの方が自由に自分のパフォーマンスを披露する場所でもあります。
 マスコミに取り上げられる音楽だけが音楽ではないと思います。
 誰もが自由に、自分の思うままに、表現者となり、ときにまた聴き手となり、気軽に楽しむものが音楽なのだと思います。
 ライブハウスは、そういう音楽の現場を実際に支えている最前線なのです。

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 別府は、自分の活動の多くを、そういうライブハウスに頼っているミュージシャンです。
 それでも1人でも多くの方に「いい音楽だね」と感じていただきたいと思っています。
 応援していただけければ嬉しい限りです。



 
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 冬のツアーのご案内です。2月28日(日)宇多津ライブは、ただいまローソンチケットにて発売中です。

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 今日の1曲は「哀しみのソレアード」です。

 

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